エージェント型の転職システムを利用する場合、多くのパターンで担当エージェントと面談を行います。
そこでは、転職するにあたっての希望条件を質問されます。
勤務地、年収、労働時間など・・・様々な観点からエージェントに伝えましょう。
ここで、明確にエージェントに希望を伝えることは、今後の転職活動および結果に大きく影響を及ぼします。
あなたは自分の転職希望条件を明確に把握していますか?
今回は、まだ転職希望条件が定まっていない方に向けた記事です。
どうやって条件設定すれば良いか悩んでいる方はぜひ参考にしてください!
Contents
転職の希望条件とは
転職における希望条件とはなんでしょうか?
よく「転職活動の軸」とも表現されますが、転職するにあたってあなたが重要視する項目のことです。
転職活動をする中でこれだけは譲れないという条件や、これはどちらでも良いという条件を明確化することを指します。
あなたが結果的に望んだ通りの転職ができるかどうかに大きく関わってくるので転職の軸を曖昧にして転職活動をするのは大きなリスクが伴います。
また、一般に転職の軸は「就活の軸」とは異なる目線でも考えられます。
転職の軸は現職や過去の仕事との比較になることが多いので、より具体的で明確な条件を求められることが多いです。
転職の軸を具体的リストで考える!
ここまで、転職の軸についてざっくりとした概要を説明しましたが、具体的な例を挙げて考えてみましょう。
いくつかのジャンルに分類されるので、自分がどれを大切にするかを考えつつ見ていきましょう。
収入に関して
収入条件は転職活動をする上で最も基本的な要素と言えます。
例えば以下の具体的条件があります。
- 年収:〇〇万円以上
- 月収:〇〇万円以上
- ボーナス:年○回支給、○万円以上
- 手当:成果報酬・インセンティブの有無
- 昇給:年間昇給額がいくらか、役職ごとの年収カーブ
収入の条件は必ず数値化して明確にしておきましょう。
お金は重要視しない方もいると思いますが、それでも最低限の希望額は伝えましょう。
勤務地に関して
働く場所も重要なファクターです。
出社するならどこまでの距離ならOKかの線引きを考えておきましょう。
- 通勤時間:○分以内
- 通勤手段:自家用車、電車、自転車など
- 転勤:全国転勤可or不可、一部範囲なら転勤可or不可
- 在宅:テレワーク可能か、出社比率を選べるか
- 海外勤務:海外出向可か、可能ならどの地域が良いか
車通勤か電車通勤かは悩みどころ・・・。それぞれのメリット・デメリットをイメージしておきましょう。
事業内容・仕事内容に関して
実際にどんな業種の会社でどんな業務を行うのかも事前に考えておきましょう。
- スキルアップ:自らの経験を活かせる、経験を積める
- 業種:どんな業界が良いか、社会的信用の高さ
- 職種:どんな部署で働きたいか
- 業績:会社の規模、安定性はどうか
- 強み:その企業の独自技術やノウハウがあるか
- 語学:外国語を使う仕事か
- 資格:自らの資格を活かせるか
自分の能力を高めたい方はこの項目をよく練っておきましょう。
ワークライフバランスに関して
働き方や福利厚生についても具体的条件を明示できるよう準備しましょう。
- 残業:残業の希望、○時間以内など
- 休日:年間休日○日以上、土日祝休みなど
- フレックス:勤務時間の調整が可能か
- 退職金:退職金制度の有無、企業型DCやマッチング拠出の有無など
- 健康保険組合の有無、従業員組合の規模
- 育休の取得割合、取得者の平均日数、産休後の復帰率など
- 有給休暇:平均取得日数○日以上
- 補助:家賃補助や住宅手当の有無、福利厚生サービスの登録があるか
ワークライフバランスは企業や業種によって大きく異なります。
100%の条件が見つからなくても、最低限ここは守りたいというポイントを押さえよう!
会社の風土、組織に関して
会社の考え方や風土についてもイメージを掴みましょう。
- 企業形態:上場企業/非上場企業、外資系か
- 社員:社員数は何人か、入社後3年定着率○%以内
- 方針:経営方針や経営理念は納得できるか
- 社風:会社全体や社員の考え方
- 男女比:女性社員の比率、女性管理職の比率
- コンプライアンス:会社の風通しは良いか、内部通報制度の有無
曖昧になりやすい項目ですが、かなり重要です。
風土が合わないということは、人間関係で悩む可能性が高くなってしまいそう・・・。
ざっと項目ごとにリスト化しましたが、これでも条件の一部に過ぎません。
少なくとも、あなたがこれだけは譲れないポイントを明確にした上でエージェントに相談するようにしましょう。
具体的な優先順位の付け方は別の記事で解説しますので、参考にしてください。
まとめ:転職エージェントの相談前に自分で条件の棚卸しをしよう
転職エージェントに相談すると、非常に親身に話を聞いてくれるのでついつい受け身になってしまいがちです。
ですが、実際に転職を行うのはあなた自身です。
あなたが条件を具体化して優先順位をきっちり付けられれば、エージェントの紹介する企業の確度が飛躍的に上がります。
まずは先ほどのリスト化した条件をよく見て、じっくりと順位づけしてみましょう。
考えると混乱してしまうかもしれませんが、その時はエージェントや家族と相談してみましょう。
誰かと話すことで頭の整理になることでしょう。
転職活動はチームで行いましょう!
この記事が転職に悩む方の参考になれば幸いです。
それでは!